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■宗教と信仰
 1.宗教とはあやしいものか?
 2.宗教とは必要なものか?
 3.宗教を信仰している人は普通ではないのか?
 4.宗教は危険ではないのか?何か怖いイメージがある
 5.宗教に頼るのは弱い人間である
 6.信仰すると救われるというのは本当か。信仰を持っていても生きていれば悩むはずである

 


2.宗教とは必要なものか?

よく「宗教なんかいらない」とか「宗教なんて無縁のもの」などという言葉を聞きます。しかし、外国では自分の信仰する宗教がないほうが不思議に思われるほど、自分の信仰する宗教を持っているほうが普通なのです。外国人と話をすると最初に「どんな宗教を信仰していますか?」という質問が良く出ます。当然、何か信仰している宗教があるのは大前提での質問です。ここで、多くの日本人は「特に信仰している宗教はない」と答えることが多いのですが、そうすると相手はまるで宇宙人でも見るかのように不思議そうな顔をします。そのくらい、自分の信仰する特定の宗教を持っていないほうが世界的にはごく少数なのです。

ところで、日本が世界に誇る文化の一つにアニメがあります。好き嫌いは別として宮崎駿監督の作品などは世界的な評価を作品を発表するたびに受けています。日本でも人気は高く、親が子供に見せたいアニメの筆頭に何作品もあがりますし、若者も映画館に並んでまで観にいっているのは誰でもがしっていることだと思います。

さて、宮崎駿氏の「風の谷のナウシカ」「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」などには、自然崇拝、精霊崇拝、輪廻転生、死と蘇り、自然の背後にある神性あるいは神秘性とそれに基づく宗教性などを力強く伝えていますし、かなり前の作品であるにもかかわらずいまだに熱狂的なファンを多く持っている「新世紀エヴァンゲリオン」などは宗教の修行の中のメディテーションなどや宗教的な考え方が実は数多く詰まっています。こうした作品が根強い評価を受け続けていることなどだけ見ても、日本人が宗教を必要としない、宗教の価値を認めない民族だということが間違いであることをあらわしています。

前回の『宗教とはあやしいものか?』でお話しましたが、日本においては宗教が、自覚的宗教と習俗としての宗教が全く別のものとして捕らえられているので、宗教というと自覚的宗教だけにイメージが先行してしまい「宗教なんかいらない」とか「宗教なんて無縁のもの」などという言葉をいう人が多くなるというだけで、日本人自体に宗教性がないわけではないのです。日本人は自覚的宗教に対しての関心が乏しいというだけで、宗教が不要な、世界でも特殊な民族であるということではないのです。

なので、宗教についてを知らないと、宗教に対する免疫が皆無に等しくなり、破壊的カルト宗教などの強烈な世界に触れてしまったときに、昨日まで「宗教にかかわる奴はバカ」とか「宗教なんて弱い人間のやることで、私には無念だし軽蔑しちゃうね」などと言っている人ほど急速に、脱出が困難な状態にいとも簡単に取り込まれてしまったりもするのです。

 

 

 

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