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■宗教と信仰
 1.宗教とはあやしいものか?
 2.宗教とは必要なものか?
 3.宗教を信仰している人は普通ではないのか?
 4.宗教は危険ではないのか?何か怖いイメージがある
 5.宗教に頼るのは弱い人間である
 6.信仰すると救われるというのは本当か。信仰を持っていても生きていれば悩むはずである

 


4.宗教は危険ではないのか?何か怖いイメージがある

オウム真理教の事件などを思い出して、そう思う人が多いのはある意味当然だと思います。あの事件を筆頭に、色々なカルト宗教が問題や事件を起こしているのも事実です。私自身カルト宗教によって家庭が崩壊してしまったり、その寸前のところで相談を受けることはよくあります。ですから、残念ながら宗教者である私もまったくそのとおりだと思ってしまわざるをえないような事実が数多くある反面、宗教というものに対しての悪いイメージをどうして作っていく人たちがどうしてこんなにいるのだろう…と悲しくなることも良くあります。

さて、世の中には、警戒される宗教とされない宗教があります。ここからはある程度宗教社会学の視点からも交えて話していこうと思います。

警戒されない宗教とは「習俗的な宗教及びそれに類似したもの」と、「安定した宗教及びそれに類似するもの」であるといえます。結局どちらも「長い間存続している」という条件を満たしていること、ともいえます。

しかし、形骸化してしまった習俗的な宗教は害にもならない代わりに役にも立たない、という現実も数多くあって、ならば別に宗教に関わる必要も意味もなくなってしまいます。逆に言えば、魅力的な宗教というのは自動的に新しい宗教か、伝統的な宗教の新しい一派ということになり、これはどうしても警戒される宗教になってしまいます。

実際新しい宗教が、いきなり長い歴史や伝統を作るわけにはいきませんし(そんなことをしていたらものすごく怪しいですね)、この条件を満たすことで警戒されない宗教になることは不可能です。伝統的な宗教の新しい一派であったとしても、その教えの解釈や実践方法は新しい宗教と変わりありません。

とはいえ、歴史的にも、宗教は社会の変化と共に変化していかなければ、人の悩みや苦悩を取り除いたり、癒したりできないわけですから、ずっと変わらない宗教というのもおかしな話なのです。ですから、新しい宗教や伝統宗教の新しい一派というのは、既存の宗教ではできなかった社会との関わりや、個人との関わりをする必要がなければ、そもそも興す必要もないわけですから、必然的に「警戒される宗教」に程度の差はあっても、最初は分類されてしまうのです。

ここで、警戒されない宗教へと変化していくためには「習俗的な宗教に似ているもの」あるいは「安定した宗教に似ているもの」と、いう形を作ることです。とくにより簡単な後者の方法でうまくこの問題を乗り切ろうとするからこそ新しい宗教には「キリスト教系」「仏教系」などといった既存の伝統宗教の流れを汲んでいるように見た目を整えているものが多いのです。

でも、こういう風に形を一生懸命整えるというのもなんか怪しい感じがします。そう考えるとやはり最初に戻って「宗教って怪しい」ということになってしまいます。

そこで、とても簡単な良い宗教と問題になりそうな宗教の見分け方をお話したいと思います。

日本で宗教をやっている人は普通と違う感じがする、という話はしましたが、その宗教を信仰している人たちが「どう普通ではないのか?」を観察すればよいのです。つまり、「この宗教を信仰している人は立派な人だ」もっと言えば、「この宗教の信仰を始めたら素晴らしい人になった」という人がいるかどうかを見ればよいのです。

そしてもう一つ、「一生懸命入信を進めてくる宗教は信用しない」ということです。これはなんでもそうですが、最初にどんどん質問するべきです。そして、それについて答えてくれなかったり、ごまかそうとしたりするようなら、それは問題がある宗教の可能性があります。また、もしかすると質問をされている人がまだ勉強が足りなくて答えられないだけかも知れませんので、その場合はもっとわかる人に聞いてきてもらえばよいのです。

そして、どんどん質問をし、どんどん疑えばよいのです。本物なら最後には疑いようがなくなってきます。そうなってから入信を考えるのでも良いと思います。そして、その時にしっかりと聞いておくことは「辞め方」です。きちんとした宗教なら、辞め方もきちんとしているものです。ですから、これはしっかり確認しておくと良いでしょう。それに、きちんとした宗教なら入信しなくても、話を聞きに行くだけでも歓迎されるはずです。

そういうことをきちんと説明しないで、「ともかく入信」という雰囲気の宗教と関わらないようにしておけば、宗教が怖い、ということはなくなります。


 

 

 

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