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■魔女のための良き弟子になるために
 はじめに
 1.便利さという落とし穴
 2.調べることの重要性
 3.行動することの大切さ
 4.礼儀の大切さ
 5. 続・礼儀の大切さ
 6.わかったつもり
 7.「わかった」と「わかっている」
 8.着実な実践
 9.教えは無償ではないことを知る
 まとめにかえて

 


6.わかったつもり

 私は誰かに物を教えるとき、しつこいくらいに「ここまではわかりましたか?」と聞くことにしています。そして、「わかりました」と答えた人に、しばしば「どういうことだかを説明してみてください」と、本当に理解できているかを確認します。

 これはなぜかというと「わかったつもり」ということが意外と多いからなのです。「わかりましたか?」と尋ねると「だいたいわかりました」という答えもよく聞きます。この答え方をする人は本当はわかっていないということを経験上知っています。

 ここがとても大切なところなのですが、物事というのは「わかった」と「わからない」の二つしかないのです。「だいたいわかった」というのは「全然わかっていない」ということと同じなのです。

 違うことを例にするとわかりやすいかもしれません。例えば試験で「大体受かった」というのはあるのでしょうか。入学試験などで「大体合格しました」というのはありうるのでしょうか。当然ありません。「受かった」か「落ちた」かしかないのです。わかるということも同じで「わかった」か「わからない」しかないのです。

 これは人の話でも本などの文章でも同じことです。
例えば、その中で一つでもわからない言葉があったら必づ質問するか辞書を引かなければいけません。そして、自分の頭に入った言葉が完全に理解できている状態にしなければいけないのです。その上で、今度はそこで語られている「内容」がしっかり理解できているのか確認しなければいけません。

 理解できているかどうかの確認は簡単です。それは何か具体例を自分で考えればよいのです。本当にわかっているものならば、考えれば「例えば…」という感じで具体例が思いつくはずです。これができなければわかっていないのです。

 次にどこがわからないのかがわからなければいけません。
 しかし、実は「どこがわからないかがわかる」というのが一番難しいのです。学生が先生のところに質問に行って「どこがわからないの?」と聞かれて困ってしまうという情景はよく見かけます。どこがわからないかもわからないのです。すると先生が言います。「どこがわからないかわかったらもう一度質問においで」と。

 しかし、その学生がもう一度同じ問題で質問に行くことは、ほぼありません。なぜなら「わからないところがわからない」のはそのまま続くからなのです。逆に「どこがわからないか」がわかったとしたら、自分で調べられるので質問に行く必要がないのです。

なので、

@辞書などを使って自分がわからない言葉はない状態にする。(これは誰でもできますね)
A自分がわかっているか、具体例を考えることで確認する。
B全然わからなかったり、どこでAの作業をすればよいかわからなかったとしたら、わかっていないところがある、と決め付けてわからないところを探す。(これでわかったら自分で調べましょう)
Cどこがわからないかもわからなかったら、、「どこからわからないか」を考える。(もしかするとはじめから全部かもしれない)
D「ここから全部わからない」「初めから全部わからない」のいづれにしても、そうはっきりと言って質問する。場合によっては違う説明の仕方でお願いする。

と、いう手順を踏めば、必づ最後には理解できます。

 これによって「わかったつもり」から脱却してください。これは確実に教えられたものを身に着ける全てに共通する方法です。当然魔女の世界でも同じことが言えるのです。

 

© 橘青洲 All right reserved.